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2013年9月アーカイブ
2013年9月12日 【社長ブログ】
レッテルにはご注意を(EMBニュース9月号より)

 いつもお読み頂き、有難うございます。

過日、JR南浦和駅で女性が車両とホームの隙間に挟まれ、それを駅員と乗客が協力して救出したことがニュースになりました。数日後、そのニュースが海外で「日本の感動的な出来事」として、紹介されました。かの大震災の時にもそうでしたが、日本人が持つ規律や助け合いの精神の感動話が、たくさん紹介されていたことを思い出されます。海外のニュースを見ていますと、こうした日本での出来事を称賛する内容が多いのですが、その一方で「自国ではそういうことは起こらない」といった論調が多いことが目につきます。私は、こうした内容に対して少し疑問に思っているのです。

 随分前のことになりますが、中国に出張した時のことです。私はバスで中国から香港に移動していました。中国は、香港に出入りするときにパスポートが必要で、同じ国の中ではありますが、入出国の手続きのようなものを要します。陸路を越境するので一旦バスを降り、空港の出国手続きのようなことが終わると、今度は歩いて香港側に入境し、入国手続きのようなこと行います。そしてまたバスに乗って香港内の目的地に向かうのです。

 さぁ目的地に向けて出発というときに、私の手続きになにかのエラーがあったのか、職員がバスに乗り込んできて、もう一度パスポートを提示して欲しいということになりました。職員は私のパスポートを持ってバスから出て行ったのですが、私はバスに乗ったまま、パスポートが戻ってくるのを待ってました。すると、バスの運転手さんが乗客の人数もそろっているので、バスを出発させたのです。私はパスポートが戻ってこないまま出発してしまうと、ヤバイと思って運転手さんに駆け寄り、語学が堪能ではない私の片言の英語で、自分のパスポートが無いことを訴えたのです。すると、中国人の乗客数名の方が、運転手に向かって大声で、バスの出発を待ってやれみたいなこと言ってくれたのでしょう(もちろん中国語で)。おそらく、その乗客の方々は、職員が私のパスポートを持って行ったシーンを見ていたのだと思います。その方々の説明のおかげで運転手はバスを止めてくれたのですが、一旦動き出したバスを見ていたからか、職員は大慌てで走って、私のパスポートを持ってきてくれたのです。私は職員からパスポートを受け取ると、車内は和やかな笑い声で包まれたのでした。

 私はこの経験を経て、困っている人がいたら助けようとするのは、何も日本だけのことではないと思ったのです。もちろん、たまたま運が良かっただけのことかもしれません。次回同じようなことが起きたときに、同じような結果になるかはわかりません。ただ、私のことを助けようとしてくれた名前も知らない数名の中国人に感謝しておりますし、今でも中国には助けてくれる人はいるのだと思っております。

 今やメディアはものすごい勢いで発達し、情報はめまぐるしく私たちの周りを駆け巡ります。私たちは情報の洪水の中で生きているようなものですから、効率的にその情報を頭の中で処理していかなければなりません。ですから「大まかに情報を捉える」ことも重要になるのです。つまり「だいたいこういうものだ」という捉え方。「日本人はだいたいこういうものだ」とか「○○人はだいたいこういう人種だ」とか。しかし、この捉え方は効率的だとは言えますが、それがすべてということではないということを忘れてはなりません。

私は、日本人のすべてが局面で感動を呼び起こすわけではないと、警笛を鳴らしたいわけではありません。中国人も局面では感動を呼び起こすということを知らしめたいのではありません。ただ、事実に基づく話と、「だいたい○○は△△だ」のような効率的な解釈を、ごちゃまぜにしてはいけないと申し上げたいだけです。いくら個人主義が発達している国であっても、優しい人や思いやりのある人はいます。先の救出劇は感動を呼びますし、私自身日本人であることを、誇りに思うところです。しかし、日本人でも手伝わない人はいますし、外国人であっても手伝う人はいます。傾向的に手伝う人の多い少ないはあるのかもしれません。しかし、そのことを「全員が良い人」とか「全員悪い人」みたいに捉えてはなりません。私たち一人一人は、情報の洪水に浮かぶ小さな船です。効率的な情報の捉え方には、少なからず安易に様々なレッテルを貼り付ける危険が潜んでいます。事実と効率的な情報は、しっかり使い分けなければならないと強く思うのです。

感謝。
投稿者: ホワイトマックス | 日時: 2013年9月12日 16:19 | トラックバック (0)

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