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2015年11月アーカイブ
2015年11月 1日 【社長ブログ】
グローバルな視点を持つ(EMBニュース No.113より)

 いつもお読みいただき、有難うございます。

 前回、グローバル化について少しお話ししましたが、最近日本を取り巻く環境で、グローバル化について考えるきっかけとなる2つの大きな動きがありました。ひとつ目は安保法案。私たちの生命や財産をどのように守るのかを、国単位でどう考えていくのかということです。以前から憲法第9条を改定するのか、或いはどう解釈するかの議論がありました。元来はそこに派生する形であるはずの集団的自衛権だと思うのです。しかし、派生どころかこちらが目的ではないかという様相です。カタチの上では護憲ではあります。そして憲法の解釈変更により、見かけは明瞭ではあるのですが、つじつま合わせと言いましょうか、本末転倒の様相で採決されることになりました。安保法案が参議院を通過する前までは、近年では見られなかった規模の法案通過を阻止するデモが起こりました。こうした動きは、今後どうなっていくのでしょう。いずれにしても、法治国家である以上、法律による定義づけが明瞭でなければ、必ず有事に際して議論は起こります。現実の有事にある背景は、往々にして複雑であるものです。そのとき、カタチだけの明瞭さ故に、私たちニッポンが国際社会の中で、おかしな方向に動くことにならぬよう願うばかりです。

 

 もうひとつは、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の大筋合意です。12か国による貿易自由化に向けた動きです。12か国の中で、日米2国のGDPが全体の9割を占めているようなので、事実上の日米の経済協定ではないか、という論調も出ております。私自身、報道を細かく見たわけではないですが、日本にとってはトータルではプラスの効果が大きい、ということになっているように見えます。しかし細部においては、かなりの影響を受けるところもあり、特に食品に関しては相当のものになるのではないか。そう言われております。過去ガットのウルグアイ・ラウンドでは、農産物の自由化には至らなかったものの、日本でもミニマムアクセスと言われる最低限度の輸入を受入れてきました。ですから、日本全体の農産物・食糧の貿易問題としては、今に始まったことではありません。徐々に受け入れながらやってきている訳ですが、面積が大きな国は大規模農法が得意ですから、効率を追い求めると日本とは比べ物にならない成果を生み出します。こうした中で、狭い、非効率な日本がどうしていくのかが課題になるでしょう。同質のものであれば、効率的に作られたものの方が安くなるのは当然のことです。クールジャパンなどと言われておりますが、効率だけではなく、日本らしい質を追う部分を、いかに農産物などに付加できるかが、大変重要になってくるのでしょう。こうした課題は、常に国際社会で議論はなされているのですが、やはり局所では大きな影響を受けることが予想されます。

 

 こうした動きは、なんらかの課題解決のためであって、その背景には国家単位の様々な思惑があります。少し乱暴ですが、身体を国家に例えてお話ししてみましょう。普段運動不足気味の私が、健康を害してしまうと家族に迷惑がかかると思って、運動を始めたとします。そうすると鍛えられはしますが、なまった筋骨は悲鳴を上げます。身体を構成する色んな細胞は、傷め付けられて局所では筋肉痛や関節通になります。しかし鍛えなければならないからといって、大けがをするまでとか、倒れてしまうまでとかして鍛えることはありません。そうならないように、コントロールしながら鍛えていきます。大きな動きというものは、一時的に局所では楽になったり、局所では苦しくなったりする可能性があるということです。そうして、身体全体としては徐々に健康になっていくということです。身体の部分には、全て意味があるのですから、全体を守るために部分を切り捨てる、というようなことではダメだと思います。今後段階的な変化が実施されていきますが、影響を受ける部分では、これまでの考え方ややり方を転換しなければならないでしょう。

 

10年も前のことでしたら、グローバル化といっても生活の中ではピンと来なかった人々が多かったのかもしれません。もちろん職種や立場によっては、「ずっと前から自分はグローバル化の中に身を置いているよ」という方もいるでしょう。しかし最近の動きを見ていると、なんらかの影響を受ける人々が増えてきているのではないでしょうか。それくらい、大きな動きというものが身近に影響する時代になってきているのかもしれません。それ故、グローバル化という言葉が一般的になってきているのでしょう。個や部分と全体。こうした関係性について、考えることが増えてくるのでしょう。前号の記述に引き続いてのことになりますが、世が成熟しているかいないかではなく、これもまたバランス感覚の問題であると思うのです。自分には関係ないとタカを括ると、大変なことになることがわかります。大きな動きというものに興味を持ち、それを自分なりに咀嚼して捉えておかなければならない時代が、本当に身近にやってきたのだと思います。

感謝。

投稿者: ホワイトマックス | 日時: 2015年11月 1日 15:45 | トラックバック (0)

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